ウクライナへの残忍な侵攻や、イスラエルへの筆舌に尽くしがたいテロ攻撃、その他の主要な紛争は、世界が安全な場所だというどんな幻想をも消し去るはずだ。米国は、重要鉱物、製品、製造業について、信頼できない供給源に過度に依存することを放置してきた。これらの分野はいずれも国家安全保障に不可欠なものだ。米国は自由のとりでであり続けるとともに、それ同様に重要なことに、民主主義の兵器庫でもあり続けている。米国自体の安全保障は、強靱(きょうじん)で回復力のある国内経済の上に成り立っている。米国の経済のおかげでわれわれは、世界で最も有能な軍隊を構築し、革新し、維持することができる。世界平和と国際秩序は米経済に依存している。