米航空宇宙局(NASA)長官の座を巡る権力闘争が表面化し、同局のリーダーシップについて新たな不確実性が生じている。事情に詳しい複数の関係者によると、NASAの長官代行を務めているショーン・ダフィー運輸長官はNASAを率いる意向だと周囲に話している。資産家の起業家で、今年ドナルド・トランプ大統領が支持を撤回する前に候補に指名されていたジャレッド・アイザックマン氏も同様だ。ここ数週間でNASAの正式な長官を置くよう求める圧力が強まる中、アイザックマン氏は再び候補として浮上している。ダフィー氏は10月13日、長官職についてアイザックマン氏の面接をした。ダフィー氏の暫定的な任期が年末で切れることから、トランプ政権は長官職のポストを埋める時間的制約に直面している。NASAの広報担当者によると、ダフィー氏はNASAを運輸省の管轄下に置くことを提唱している。NASAは、大幅に遅れている有人月周回飛行を含め、来年前半に大掛かりな計画を予定している。