カナダのマーク・カーニー首相は24日、ドナルド・トランプ米大統領がカナダ経済にとって重要な分野に課した関税を巡り、最近の進展を土台に協議を再開して解決を目指す用意があると述べた。カーニー氏はマレーシアへ出発する前にオタワで、米国の準備が整い次第、米国側との協議を中断したところから再開すると記者団に語った。トランプ氏は23日にカナダとの関税交渉を打ち切ると発表した。オンタリオ州政府がスポンサーとなったテレビ広告に、関税に否定的なロナルド・レーガン元米大統領の発言が使われていることを理由に挙げた。トランプ氏は24日のトゥルース・ソーシャルへの投稿で、カナダはこの広告で米連邦最高裁判所に「違法に影響を与えよう」としていると非難した。最高裁は同氏が導入した幅広い関税の合法性を審理する。