ドナルド・トランプ米大統領は25日、カナダに対する関税を10%引き上げると発表した。ロナルド・レーガン元大統領の発言を歪曲(わいきょく)したと主張する広告キャンペーンへの懲罰的措置だ。「カナダへの関税を現在支払っている水準から10%引き上げる。事実の深刻な虚偽表示と敵対的行為を彼らが行っているからだ」。トランプ氏は25日、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」にこう投稿した。カナダのオンタリオ州が放映したテレビ広告には、レーガン氏が1987年に行ったラジオ演説の音声が使用されている。この中でレーガン氏は、同年に日本の半導体に関税を課したにもかかわらず、自由貿易の政策を堅持していると説明した。関税は愛国的に映るかもしれないが「長期的にはそうした貿易障壁は全ての米国の労働者と消費者を傷つけ」、「激しい貿易戦争」を招き、雇用喪失をもたらすと同氏は述べている。
トランプ氏、カナダへの10%追加関税を発表
オンタリオ州のテレビ広告を巡り、カナダとの貿易交渉打ち切りに続く動き
特集
あなたにおすすめ






