儲けることより大きく負けないことが先
私の場合、ビギナーズラックでたまたま稼いだ400何十万があったから、その後500万円以上損しても、再スタートできました。これが、いきなり500万円の損だったら、FXの世界に戻れなかったと思います。大きく負けてしまうと、もう再起できなくなってしまうんですね。そういう人たちも何人も見てきました。
これからFXを始めようと思ったとき、どうしても稼ぐことばかり考えます。最初から損失をいかに減らすかというふうに考えられる人って少ないと思います。でも、実は損失をいかに減らすか、いかに自分の口座にある資金を守るかという、その守りの姿勢が一番大事で、それができてからおカネを増やすというステップに進んでいくのです。この順番を間違えてはいけません。損失をいかに減らすかという姿勢がすべての軸になり、FX成功の土台となります。この土台をつくることができた人だけが、FXの勝ち組になることができるのです。
口座のおカネを守るための方法には、損切りの「ストップ注文」(一定のマイナスになったら決済する仮注文)と、口座に入ってる資金に対して一定の倍率までしかポジションを持たない「実質レバレッジ」の2つがあります。
特にストップ注文はもう本当に大事で、とにかくポジションを持ったら同時にストップを入れるということを、初心者のうちから徹底していただきたいと思います。ポジションを持っていながらストップを入れない状態というのは、自分の口座すべてのおカネを相場のリスクにさらしているということと同じです。ところが、多くの人が痛い目に遭わないと分かりませんし、分かろうとしません。ストップを入れないと駄目と知っていても実行できないのが投資の世界で消えていく人の特徴です。他人は何もしてくれません。自分のおカネは自分で守るしかないんです。