ドイツは、自国が攻撃された場合に徴兵対象者を選定するため、若者の体力・適性・考え方を詳細に記録したデータベースを構築する。徴兵制の復活に向けた一歩となるこの動きは、欧州各国が軍事力の再構築に苦慮する中で起きている。背景には、米国政府からの圧力に加え、欧州大陸に対してハイブリッド戦争を仕掛けていると欧州諸国が非難する拡張主義的なロシアの脅威がある。議員らが新しい制度案を発表した後、ボリス・ピストリウス国防相は「該当する年齢層の完全な全体像を構築する」とし、このモデルは「フランスや英国を含む他国の参考例にもなるかもしれない」と付け加えた。来年から18歳の男性全員の戦闘能力を検査するという決定は、第2次世界大戦後の平和主義の伝統を持つ国々を含む欧州諸国がロシアを抑止するために、いかに急速に戦争準備を進めているかを浮き彫りにしている。
ドイツ、若者の医療データベース構築へ 徴兵制復活に向け
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