アフリカでの鉱山開発事業は長年、レアアース(希土類)を巡る西側諸国の中国依存からの脱却を後押しする可能性があった。数週間前、そうした事業の一つが中国の手に落ちた。オーストラリアの鉱山会社ピーク・レアアースが、中国を除外したレアアース鉱物の供給網構築に失敗した経緯は、中国がいかに重要鉱物の世界的供給を支配するに至ったかを知るヒントになる。中国政府は今やこの地位を巧みに生かし、地政学的優位を得ようとしている。中国は貿易戦争においてドナルド・トランプ米大統領から重要な譲歩を引き出すため、レアアース供給を一時停止させている。
「脱中国」に失敗、アフリカのレアアース鉱山の顛末
豪企業が中国の手に落ちるまでの経緯
特集
あなたにおすすめ







