人工知能(AI)業界で働く人々は、アニメシリーズ「宇宙家族ジェットソン」に描かれたような近未来的な生活をしていると思いがちだ。たとえロボットのメイド(お手伝い)がいなくても、きっと可能な限り多くの作業を自動化しているはずだろう。機械学習エンジニアのステラ・ドン氏は、AIスタートアップ企業、リインシュランス・アナリティクスの共同創業者だ。しかし電子メールを書く時は、自分の10本の指でメッセージを打ち込む。「AIに下書きを任せるほど信用していない」。本業はヘルステック企業の従業員であるドン氏はこう話す。AIに日ごろ慣れ親しんでいる人は、驚くほど古風な習慣を続けていることが多い。会議のメモを紙に書きつけたり、カレンダーの予定を全て手入力したりといったことだ。注目すべきは、他の人々がボットに任せたがる業務こそ、AIのスーパーユーザーは自力でやり続けるという点だ。
AI業界人、基本作業をボットに任せない事情
慣れ親しんだAIに頼らず、昔ながらの方法で仕事をして得られるもの
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