人工知能(AI)革命は、米半導体大手エヌビディアにとって、他に例のない、質の高い問題を生み出した。それは同社がもうけ過ぎだということだ。膨張するAI投資の持続可能性を投資家が懸念し始める中、エヌビディアはここ1カ月間、厳しい視線にさらされてきた。しかし先週、別の懸念も浮上した。報道によれば、グーグルは自社のコンピューティング需要のために社内で開発した「テンソル・プロセッシング・ユニット(TPU)」と呼ばれる半導体を販売し、AI半導体市場への参入を目指している。エヌビディアの株価は今週いくらか持ち直しているが、10月下旬につけた時価総額5兆ドル(約780兆円)のピーク以降、12%下げている。ナスダック総合指数は同じ期間に約2%下落した。