「まじめに勉強に取り組むだけではなく、テクニックを使って1点でも点数を取る。それも実力」。
偏差値35から東大合格を果たした『5科目50年分10000問を分析した東大生のテストテクニック大全』(ダイヤモンド社)の著者・西岡壱誠氏はそう語ります。では、その1点はどう取るのでしょうか。本記事では、本書よりテストで使えるテクニックを紹介します。
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「常識はずれ」は不正解
選択肢を読んで、問いに対する正しい答えがどれかを考える以前に、そもそも候補から外せる選択肢があります。
それは、選択肢の内容が常識はずれであったり、著しく倫理や道徳に反していたりするものです。
例として、共通テストで出題された問題を見てみましょう。資料として大学図書館に関する情報が与えられており、それを読んで答える問題です。
A: bring in coffee from the coffee shop (コーヒーショップのコーヒーを持ち込むこと)
B: save seats for others in the Study Area (自習スペースで他の人のために席を確保すること)
C: use the photocopiers on the second floor (3階のコピー機を使用すること)
D: use your ID to make photocopies (学生証を使ってコピーをとること)
E: use your laptop in the Study Area (自習スペースでノートパソコンを使用すること)
出典:2022年 共通テスト 英語リーディング 第2問A 問1
ここで問われているのは「図書館でできること」で、正解はDとEなのですが、選択肢の中でひとつだけ、明らかに正解とはなりにくいものがありますね。
そう、Aの「bring in coffee from the coffee shop(コーヒーショップのコーヒーを持ち込むこと)」です。
一般的に図書館というのは、貴重な蔵書や資料が汚損することを防ぐため、館内での飲食については厳しいルールを課しているものです。
実際に東京大学の総合図書館では、飲食物のうち「館内で持ち歩く際にこぼす恐れがあるもの」は持ち込みを禁止しており、密閉式のキャップが付いた飲み物であれば持ち込み可能ですが、それでも書庫資料閲覧室では飲むことができません。
ましてや「コーヒーショップのコーヒー」という、こぼしやすく汚れになりやすい飲食物の持ち込みができるわけがありませんね。
もちろん、問題によっては、そうした常識はずれの選択肢が正解となるような場合がないとは言い切れません。
ですが、試験は多くの人が受験することを想定して作られているので、やはりある程度は常識に沿った解答が用意されていることが多いです。
答えに迷ったとき、常識はずれの選択肢は優先して候補からはずしてしまってもよいでしょう。
・英語、国語の選択問題
・受ける人数が多い試験である大学受験や公的機関の資格試験








