イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスの幹部を13日に殺害したと発表した。停戦合意以降に殺害された幹部としては最も上位の人物だという。ベンヤミン・ネタニヤフ首相とイスラエル・カッツ国防相は共同声明で、13日早朝にイスラエル軍兵士が負傷したことへの報復として、ハマスの軍事能力の再建を担っているとされるラエド・サード氏を殺害したと述べた。サード氏は、ガザ地区に残るハマス幹部2人のうちの1人だった。ハマス指導者のハリル・アルハヤ氏は14日、サード氏が同行していた兄弟と共に殺害されたことを認めた。イスラエル軍によると、ハマスによる2023年10月の攻撃に関与していたサード氏は、同組織による武器生産を主導していた。イスラエル軍は、同氏がハマスの「停戦合意違反に直接責任を負っていた」とも述べた。