今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)が今後どの程度の追加利下げを行うのかを投資家が探る中、発表が延期されていた雇用統計とインフレ統計に注目が集まるだろう。日銀や欧州中央銀行(ECB)、英イングランド銀行(中央銀行)の政策判断も注視されるだろう。日銀は利上げ、英中銀は利下げを実施すると予想されている。一方、ECBは政策金利がこれ以上は引き下げられないことを示唆する可能性がある。FRBによる3会合連続の利下げを受け、16日発表の11月の雇用統計と18日発表の11月の消費者物価指数(CPI)が精査されるだろう。いずれの統計も最近の政府機関の一部閉鎖の影響で発表が遅れていた。投資家にとって主な注目点はFRBが今後、利下げをどの程度のペースで何回実施するのかだ。FRBは2026年の利下げを1回と想定しているが、市場の大半は複数回の利下げを見込んでいる。またロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによると、米金融市場は2回の利下げを完全に織り込んでいる。