「まじめに勉強に取り組むだけではなく、テクニックを使って1点でも点数を取る。それも実力」。
偏差値35から東大合格を果たした『5科目50年分10000問を分析した東大生のテストテクニック大全』(ダイヤモンド社)の著者・西岡壱誠氏はそう語ります。では、その1点はどう取るのでしょうか。本記事では、本書よりテストで使えるテクニックを紹介します。
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受験生の一番の敵
多くの受験生にとって一番の敵になるのが、「緊張」です。
緊張すると、試験本番でガチガチになってしまって、普段では考えられないような大きなミスをしてしまう危険性があります。
「いつもは8割取れる科目なのに、緊張のせいで本番では6割しか取れなかった」というような受験生は毎年いるものです。
今回は、緊張とどのように向き合えばいいのか、東大生の実際の事例も紹介しながらお話ししたいと思います。
東大生の対策とは?
まず東大生に話を聞くと、緊張に対しては「イメージトレーニング」で対応していたという人が多かったです。
・1週間前から試験会場に足を運んで、実際に自分が試験本番でどう過ごすのかのイメージを付けていた。(東大文学部4年)
・試験直前に、試験のスケジュールと同じ形式で直前パック(注:各予備校が出している、共通テストの予想問題をまとめたもの)を解いて過ごしていた。(東大工学部3年)
イメージトレーニングは、試験本番で実際にどのように立ち振る舞うのかを鮮明にイメージすることで、試験本番での緊張を緩和するというものです。
スポーツ選手がよくやっているものですが、東大受験生もこれを実行している場合が多いのです。
このイメージができている人とできていない人とでは、やはり緊張の度合いが大きく異なります。
そもそもなぜ緊張するの?
そもそもなぜ緊張するのかと言えば、「想定外の物事が起きたら対処できないため」です。
「試験で問題がものすごく難しかったらどうしよう」「試験会場に辿り着けなかったらどうしよう」「マークミスしたらどうしよう」などの不安がごちゃごちゃになった結果、「緊張」という現象が生まれているわけです。
であれば、想定外の出来事を減らしていくことで、緊張を軽減できるようになります。だからこそ、イメージトレーニングが有効なのです。
細かい部分から試験本番の想定をしておき、それによって自分の中の想定外を減らすことができるようになるわけですね。
たとえば、「試験の日の朝は、何時に起きる?」と決めている受験生は少ないのではないでしょうか?
大体これくらいの時間だとはわかっているけど、明確には決めていない、という人がほとんどかもしれません。
同じように、
「何時の電車に乗っていく?」
「本番の試験会場に行くまでのルートはどういうもの?」
「試験会場までのルートで、コンビニには寄る? 寄らない?」
「試験の日の休み時間には、どんな参考書を読む?」
「試験会場に着いたら机にはどんなものを置く?」
「試験問題が配られたあと、どんな順番で問題を解く?」
「難しい問題があったら飛ばす? それともその問題を解き続ける?」
というような質問にすべて回答を用意している人はほとんどいないことでしょう。
これらのことについて、しっかりとイメージをしておくことで、試験の緊張は防げるようになるはずです。








