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「FIRE」(金銭的に自立し、早期退職する)という言葉が定着し、昨今は脱サラして幸せになった人だけでなく、「FIRE達成後に後悔する人」や「会社員に戻りたいと悩む人」がメディアで取り上げられる機会も増えました。ですが、FIRE達成者の心理や日常生活、お金があるのに思い悩む理由など、その深層までは報じられていません。そこで今回は、会社員として働きながら資産1億円を貯め、44歳でFIREを達成した筆者が、実体験に基づいた「偽らざる本音」を語ります。(作家・講演家 寺澤伸洋)
FIRE達成後に
「幸せになる人」と「悩む人」の差とは?
経済的な自立と早期リタイアを意味する「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」が、人生の選択肢として広く認知され、資産形成に取り組む人にとって一つの目標となっています。
しかし実際には、このゴールにたどり着いた後、「幸せをつかむ人」と「苦悩する人」に分かれるのが現実です。
昨今はメディアでも「FIRE達成後に後悔する人が増えた」「時間を持て余して会社員に戻る人が増えた」といった、ネガティブな報道が散見されるようになりました。
工夫や努力によって資産を築き、長年目指していたFIREという幸せをつかんだはずなのに、なぜFIRE達成者の中で明暗が分かれるのでしょうか。
日系企業や外資企業(「GAFA」日本法人の一社)で勤務しながら1億円を貯め、2021年に44歳でFIREを達成した僕が、あまり世に知られていないFIRE達成者の実態を解説します。「FIRE達成者の時間の使い方」「会社員に戻りたくなる人の傾向」などについても明かしていきます。
筆者の働き方のビフォーアフター







