長らく会社勤めをしてきて、50代になり、急に「そういえば、定年までもう少しなんだよなぁ」と不安になっている方はいないでしょうか。定年後の話題といえば、「老後資金2000万円問題」「年金の受け取りが65歳」や、晩婚化に伴って「定年後も子どもの学費を心配しなくてはいけない」など、最近はお金の心配が増すような話ばかりです。
ほんの十数年前までは「60歳で定年したら、退職金や年金で優雅に余生を過ごす」というライフプランが当たり前だったのに、今の50代を取り巻く状況は非常にシビア。「60歳以降、どういう人生を送ったらいいか分からない」「幸せに暮らすためには、仕事やお金をどうしたらいいのか」と不安に思い、悩んでいる人が大勢います。
本連載では、「40代で一足先に擬似的に定年退職に近いことをしてしまった」FIRE経験者である筆者が、そうした方々に向けて自身の経験から感じている「定年後の幸せな生き方」について語っていきます。