米商務省が8日発表した2025年10月の貿易統計によると、貿易赤字は294億ドル(約4兆6100億円)となり、09年以来の低水準を記録した。昨年はトランプ政権の高関税政策を受けて貿易の流れが不安定になる中、予想外の展開となった。10月は輸入が3314億ドルに減少した一方、輸出は3020億ドルに増えた。貿易赤字は9月より40%近く縮小した。貿易赤字額はウォール・ストリート・ジャーナルがまとめたアナリスト予想(584億ドル)を大きく下回った。そのほかの経済指標と同様に、この統計も昨秋の政府機関閉鎖の影響で発表が遅れた。10月の赤字変動のほとんどは少数の貿易分野、とりわけ貴金属や医薬品などの貿易の大きな変化によって説明することができそうだ。同月は金とそのほかの金属の輸出額が約100億ドル増と、輸出総額の前月比での伸び(約70億ドル)を上回った。