ハイテク株が上位を占め、人工知能(AI)の先行きに神経質になっている市場では、株価を大きく変動させるのにそれほど多くのことは必要ない。しかし23日に起きた出来事ほど、現在の米株式市場の敏感さを浮き彫りにするものはない。ダウ工業株30種平均が800ドル下落した要因の一つが、7000語の仮説的なリポートだったのだ。シトリニ・リサーチのリポートは、AIに関する新たな懸念に触れ、技術革新がホワイトカラーの知識労働における底辺への競争を招く暗い未来像を描き出した。ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)の過剰支出への懸念は過去のものとなった。ソフトウエア業界のディスラプション(破壊的な変化)への懸念はまだ十分ではない。「グローバル・インテリジェンス危機」が到来しようとしている。