女性のビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

コロナ禍を経てリモートワークが普及したこともあり、メールやチャットを通じたテキストコミュニケーションの頻度が増えた組織も多いことでしょう。ただ、文字だけでは意図が伝わりづらいこともあります。今回はデキる上司が実践する、簡単で誤解がなくなる「テキストコミュニケーションのコツ」を解説します。(合同会社グーウェン代表 深谷百合子)

テキストはニュアンスが伝わらず
誤解を生むことも

「赤ペンと青ペン2本持ってきて」

 もしチャットでこのような指示が送られてきたら、あなたは、赤ペン、青ペンそれぞれ何本持っていきますか。

 研修などで問いかけると、答えは次の3通りに分かれます。

(1)赤ペン1本、青ペン1本
(2)赤ペン1本、青ペン2本
(3)赤ペン2本、青ペン2本

 この指示は、「赤ペンと青ペン、2本」なのか「赤ペンと、青ペン2本」なのかが不明確なのです。(3)を選んだ人は、「結局、赤、青それぞれの本数がわからないので、念のため2本ずつ持っていけば間違いないと考えたから」と言います。

 もしも、指示を出した人の意図が「赤ペン1本と青ペン2本を持ってきてほしい」だったとしたら……。(1)の解釈をした人は、せっかくペンを持って行っても、「青ペン2本って言ったよね?」と言われてしまいます。やり切れないですよね。

 口頭での指示ならば、間の取り方で区別できるかもしれません。指示を受ける側も、不明点があればその場で質問して確認できます。

 しかし、チャットの場合、相手からすぐに答えが返ってくるとは限りません。確認のやりとりが増えることや、返事待ちの時間が発生することは、気づかないうちに相手とあなたの時間を奪っていくのです。