イアン・ブレマー氏 Photo:Leigh Vogel/gettyimages
トランプ米大統領のイラン攻撃を、私たちはどのように解釈すればいいのか?国際政治学者で、地政学リスク専門コンサル社長のイアン・ブレマー氏への取材を談話形式で紹介する。ロシア、欧州、インド、中国の反応と今後の展開を解説してもらった。(聞き手/国際ジャーナリスト 大野和基)
プーチンはイラン政権が存続と見込んでいる
ロシアは現在、より強い立場にある。限定的な範囲で戦争に関与することを選択し、イランによる地域内の米軍基地への攻撃を支援している。カスピ海(米国の阻止が不可能)やアルメニア経由の鉄道網を通じて、武器を密輸する可能性も十分にある。
これはプーチン大統領が、イラン政権が存続すると見込んでいることを反映している。彼は自らの立場を明確にしたいと考えている。原油と天然ガスの価格上昇により、ロシアの財政状況は改善している。エネルギーを必要とする国々に対して、ロシアはより大きな影響力を持っている。
例えばインドはロシア産原油の購入を増やす方向にシフトしている。ベッセント米国財務長官は、ロシア産原油の取引を禁じた制裁措置を一部緩和すると発表した。また、この状況下でロシアとの協力関係を強化しようとする欧州諸国も複数ある。特にハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は、ウクライナに対して軍事行動を宣言する準備を進めている可能性もある。







