台湾軍の頼重宇軍曹は、中国のスパイ募集係が台湾の協力者に求めるほぼ全ての条件を備えていた。頼軍曹は、台湾総統府や多くの高官の執務室を警備する任務を負う憲兵大隊に所属し、保安要員の顔ぶれや防御の際に使われる手段をよく知っていた。また負債を抱え、金に困っていた。金策のためにインターネットでローンを検索した際、中国の工作員が簡単に金を稼げると言って、頼氏をスカウトした。与えられた仕事は、機密情報である警備体制の詳細を、携帯電話で何枚か撮影することだった。台湾当局によると、頼氏は、台湾の軍隊と政治体制に深く浸透し、中国政府に情報を流している大がかりな中国スパイ機構の歯車の一つになった。中国の敵対勢力が世界中で中国政府のスパイ活動を締め出すのに苦労する中、スパイの入り込む脅威がこれほど高まっている場所は他にない。台湾当局は、すでに島内で活動中の工作員が、中国の軍事攻撃を手助けすることを懸念する。中国は台湾を自国の領土と主張し、武力で奪う可能性をちらつかせている。
中国スパイ機構、台湾軍人を取り込む手口とは
中国工作員が下級軍人を巧みにスカウトし、機密情報を提供させ、中国に忠誠を誓わせる
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