ドン・グイニップさん(74)に残された時間はそう長くはない。5代目の農家であるグイニップさんは今でも毎朝早くに起床し、約400ヘクタールのトウモロコシと大豆の畑と40頭の牛の世話をしている。しかし、40年にわたる過酷な労働、前立腺がんとの闘い、両股関節をチタン製インプラントに置き換える手術が、体に大きな負担を与えてきた。現在のペースで仕事を続けられるのはあと数年だろうと彼はみている。白黒写真に収められた歴代の先人たちの視線の下、グイニップさんは4人のきょうだいを集めて農場の将来について話し合った。そして家名を冠した通りに沿って広がる土地を、グイニップ家の人間が世話しなくなる日のことを考えている。
米国で消えゆく家族農業、高齢化と後継者不在が加速
コスト高・価格低迷・貿易摩擦の打撃により、多くの農家が瀬戸際に追い込まれている
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