「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

【あなたは分かる?】なぜか子どもはできて、大人ができない「たった1つのこと」Photo: Adobe Stock

Q.子どもができて、大人ができないことはありますか?

――田丸さんの書き方講座では、子どもから大人まで幅広い年代に向けて開催されていると思うのですが、子どもができて大人の方ができていないことってあったりしますか?

大人が案外やってしまいがちなこと

田丸雅智氏(以下、田丸):そうですね。たとえば大人の方だと、書き方講座のワークの1つで「まずは名詞を書いてみてください」と言っても、名詞が書けないことがあります

 説明の流れがあるのに、いきなり枠に日記みたいな文章を書き始めたりする。

 次のステップに移り「さっきのステップで挙げた名詞から、思いつくことを書いてください」と説明しても、枠の中にエッセイみたいに文章を書き出してしまう。

 周りはグループでちゃんとやってるのに、そういうことをしていて、途中から「こんなのを書く時間だと思ってなかった」「今日は書きたいものがあって来たんですけど、それを書いていいですか」と言い出す人はたまにいます。

 つまり、やり方に“いったん乗る”という姿勢がないんですよね。

――『小学生ができる言語化』でも、以下のように「まずはやってみる」ことの大切さに触れているページがありますよね!

「なんでもいいと言われたら迷ってしまう……」「10個も書けなさそう……」そんな方は、まずは気軽な気持ちで1つ目を書いてみるところからはじめてみましょう

「こんなのでいいのかな……」と不安になっても、書いたらダメなものなどありませんので大丈夫です。(中略)


 何かを書いてみることで動きはじめるものもありますので、迷ったときは「まず書いてみる」ということを意識していただければと思います。

――『小学生でもできる言語化』より

子どもは素直に人の話を聞く

田丸:逆に、子どもたちに向けて講座を開くときは、説明を聞いたらそのままスッとやってくれます

 これは学校教育の良い面だと思っていて、まずは人の話を聞いて、やり方に沿ってみるという“制約”は、特にやったことのないことを初めて体験する人には大事なんです。

 でも、考えがこり固まっている大人の場合は、そもそも話を聞いてないので、説明直後に「何をやるんでしたっけ?」が出たり、説明と全く違うことをやってしまう。

 一言で言うと、相手の話をちゃんと聞いて、いったん受け取ってみる姿勢が、言葉にすることやクリエイティブなことの前提としてすごく大事、ということですね。

――たしかに、大人になればなるほど、ひとつの見方に固執してしまう気がします。子どもって変わるスピードも速いし、柔軟性も高いから、そう考えると教えやすいのかもしれませんね。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)