「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人も楽しいビジネス書『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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Q.つい親がやってしまいがちな声かけってありますか?
――小学生向けの書き方講座だと、親御さんが後ろで見守っていることもありますよね。親がつい子どもにやってしまいがちな「声かけ」ってありますか?
パターン①:先に親が答えを提示してしまう
田丸雅智氏(以下、田丸):あります。あるあるです。
たとえば、書き方講座のワークの1つで「名詞を書く」というステップを行うときに、親が「これ書いたら?」「こっちのほうがいいんじゃない?」と言ってしまう。
つまり、本人の中から引きだすのではなく、親の思う「答え」を提示してしまうんです。
選択肢じゃなく“一択”として方向づけてしまう。
パターン②:子どもの答えを真っ先に否定してしまう
田丸:それから、否定もあります。
子どもが書いたものに対して「それは違うんじゃない?」とか「何でもいいって言っても、それはダメでしょ」と横から言ってしまう。
これでは、子どもは萎縮してしまいますし、せっかく芽生えた衝動も失わせてしまいます。
僕はそういった親御さんを見つけたら、場の空気を壊さない範囲で、「そのアイデアもいいですね!」「今日は本当に何でも書いていいんですよ!」と伝えるようにしています。
――『小学生でもできる言語化』の中で、以下のように「失敗しても、間違っていても大丈夫」と何度も繰り返し伝えられているのは、こういった子どもが多いからなのか……! 子どもの考えを否定せずに伴走してくれる存在は、子どもにとって重要ですよね。「先回りして答えを与えること」と「考えを真っ先に否定すること」は、良いアドバイスに見えて、実は成長の芽を摘んでしまうことにつながるんですね。
たとえば、あなたの友達が野球のバットの振り方を教えてもらっていたとして、その最初の実践でうまくヒットを打てずに「自分はダメだ」と言ってやめてしまったら、どうでしょうか。
「まだ一回しかやってないじゃない!」「大事なのはこれからだよ!」……と思いませんか?
言語化もそれと同じで、たとえ教わってすぐにできなかったとしても何の問題もありません。
大切なのは、うまくできるようになるまで繰り返しトレーニングを重ねることです。
できないことができるようになるまでの道のりは決してラクではないかと思いますが、あきらめずにつづけていってくださいね。
それに、「うまくできなかったと思えること」は素晴らしいことです。その悔しさやもどかしさをバネにして、ぜひ上達していってほしいなと思います。
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)









