◆「そりゃ言えないわ…」夫のやる気を守るため、1500万円の利益を隠した妻の覚悟
育休中に株式投資を本格開始し、わずか2年で資産1億円を築き上げた現役ママ投資家・ちょる子著『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』。子育てや仕事と両立しながら、どうやって株で稼ぐのか? 株式投資を始めたきっかけから、大きな損失を乗り越え、億り人に到達するまでの試行錯誤、資産4億円超を築き上げた考え方や具体的な投資手法までわかりやすく解説!

【夫にはナイショ】1500万の爆益を隠す妻…「億」を目指す孤独な戦いとは?イラスト 鳩 さんわ

家族を守る「秘密の口座」
自立した投資家への第一歩

株式投資において「誰かの教え」をいつ、どのように手放すかは、初心者から自立した投資家へ成長するための大きな分岐点です。ママ投資家・ちょる子さんが「億」の資産形成を目指し始めたエピソードには、個人投資家が学ぶべき重要なノウハウが隠されています。

ちょる子さんはかつて、父親の勧めでオリエンタルランドの株を240万円で購入し、それが1584万円にまで大化けするという経験をしました。しかし、彼女の真の投資家としてのスタートは、単に「儲かった」ことではなく、その後の行動にありました。

自分の頭で考え
他人のルールを卒業する

ちょる子さんの父親の教えは「買った株は絶対に売るな」というものでした。しかし2018年10月、彼女は消費税増税の発表を受け、景気の先行きに独自の不安を感じます。そして、父には心の中で謝りつつ、すべての株を利益確定(売却)する決断を下しました。

投資の世界では、著名なアナリストや身近な成功者のアドバイスをつい鵜呑みにしてしまいがちです。しかし、相場環境は常に変化しており、他人のルールが今の自分や市場に最適とは限りません。「なぜ売るのか」「なぜ買うのか」を自分の頭で論理的に考え、自らの判断で行動できたこの瞬間こそが、彼女が投資家として「自立」した決定的なターニングポイントでした。

お金がもたらす「心理的ノイズ」を
遮断するリスク管理

さらに投資家として優れているのは、ちょる子さんがこの約1500万円もの利益を夫に「内緒」にしたことです。当時、適応障害を乗り越えた夫は仕事に復帰し、「自分で稼ぐんだ」とモチベーションに燃えていました。彼女は、大金があることを知れば、夫の働く意欲を削いでしまうかもしれない、と冷静に配慮したのです。

巨額の資産は、時に家族の金銭感覚や労働意欲を狂わせる「リスク」にもなり得ます。投資で得た利益や資産規模をあえて周囲に明かさない「ステルス戦略」は、家族の平和な日常と自分自身のメンタルをフラットに保つための、非常に賢明なリスク管理(防衛策)と言えるでしょう。

孤独を恐れず、次の大きな目標へ向かう

こうして彼女は夫のモチベーションを守りながら、たった1人で「億」を目指す投資の旅をスタートさせました。相場の波を読む自立心と、大切な人を守るための情報統制。この2つの戦略的判断は、本格的な資産形成に挑む個人投資家にとって、おおいに参考になるはずです。

※本稿は『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。