大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

理系を選んだ理由は「なんとなく」
私は愛知県岡崎市出身ですが、高校時代は「東京に出たい」という思いが強く、東京大学を目指しました。しかし、残念ながら願いは叶わず、一浪して大阪大学に進学することになりました。
もともと将来の進路は「理系に進む」という漠然としたイメージしかありませんでした。学部は工学部を選びましたが、それも「就職の選択肢が多いだろう」という漠然とした理由からです。
そんな動機で進学していますから、そこまで勉学に打ち込むこともなく、私の情熱は進学後も、もっぱら趣味のアニメ関連のライブやイベントに向けられました。
「推し活」に没頭する大学時代
大阪のイベントはもちろん、東京に遠征することも多々ありました。ちなみに、当時からいまに至るまで、私の“推し”は声優・水樹奈々さんです。
イベントに参加する資金は、家庭教師や新聞配達のアルバイトで稼ぎました。家庭教師のアルバイトは、時給こそ高いのですが、「来週で終わりにしてください」と突然言われるなど、意外と継続性が不確かで、収入が安定しない面がありました。
そのため、安定した収入源として新聞配達をメインにして、家庭教師は「あればラッキー」くらいの感覚でやっていたのです。
「せどり」との出会い ― もう1つの収入源
実は、アルバイトのほかにもう1つ収入源を確保していました。それは「せどり」です。
せどりというのは、商品を安く仕入れて高く売るというごくシンプルなビジネスモデル。ネットオークションやリサイクルショップなどで、人気のある品物を対象に行われる場合が多いです。
「せどり」の語源と歴史
かつてのせどりは、書店を回って本を仕入れ、それを古書店で高く売り、利ざやを稼いでいたようです。本の背を見ながら書棚から抜いていくことから「背取り」と呼ばれたとする説があります。
私が大学に入学した2001年ごろは、インターネットが一般に広まり、「Yahoo!オークション(ヤフオク)」など、ネットを使ったオークションが普及し始めていました。