大学時代からアニメや声優が好きな“典型的なモテないオタクの理系男子”が、入社した会社でボーナスを貯めた300万円を元手に株式投資をスタート。元手300万円を2年で10倍の3000万円に増やした。その3000万円を1年で5000万円に増やした。結局、しっかりとリスク管理をしながらわずか5年で働きながら資産1億円を突破! その間、月々の給料は日々の生活費やアニメグッズ、声優の推し活に使い、株式投資への資金追加はまったくのゼロ。それでも現在までに、資産3億円超に増やしている。さらに資産を拡大中だ。ズブの素人でも一つずつ階段をのぼりながら、比較的短期間でお金の不安を解消する投資法を初の著書『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』で徹底指南!

大学時代は「推し活」中心の生活
私は、大学時代は学業より“推し活”がメインの日々を送りました。
そんな生活を送っていたこともあり、大学では成績優秀というわけでもありませんでしたが、当時は社会的にバイオテクノロジーが注目されていたこともあり、その分野の研究室に進むことを選択しました。
生命の進化を試験管で再現する研究
研究室では、試験管で生命の進化を再現させてみたり、DNA配列を変化させてタンパク質の発現量を変化させたり、といった研究をしていました。
たとえば、「強い菌」と「弱い菌」を1つの試験管に保管してみます。すると、どうなると思いますか?
「強い菌だけが生き残る」と思うかもしれませんが、実は弱い菌もしっかりと生き残るのです。
強いからといって生き残るわけではなく、弱いからといって淘汰されるわけでもない。地上最強の恐竜だって、環境に適応できなくなって絶滅してしまったわけです。そのような生命の本質ともいえる世界が、小さな試験管のなかで展開されていたのです。
生き残る企業と「試験管の中の進化」
これは、企業経営においても同じようなことがいえるかもしれません。ニッチだけど適材適所でシェアを拡大している企業は、しっかりと生き残っていきます。
このような“本質”を考え続けることも、激しい企業間競争において本当に優秀な企業を見つける株式投資に通じるものがあると感じます。
「バイオは想像以上に儲からない」現実
そんなこんなで大学院まで進んだ私は、タンパク質についての研究に携わることになりました。そこで感じたのは、「バイオは想像以上に儲からない」ということ。
バイオテクノロジー関連の企業は、基本的に赤字を積み重ね、先行投資をしながら研究を続けるものです。その結果、画期的な商品が生まれれば、一発大当たりで莫大な利益を得ることができますが、
先行投資が大きすぎる
安定的に収益を生み出すのが難しい業界
という、厳しい現実もありました。
技術者としての将来が見えない不安
「このままバイオテクノロジーの技術者になっても、明るい将来が見えないな……」というのが、正直な気持ちでした。
いよいよ就職活動の時期が近づくと、その思いはより強くなりました。
菌の研究をしているような人たちが就職するのは、食品や酒類のメーカーが“王道”でしたが、そうした会社で働きたいという思いを、ついぞ抱くことがありませんでした。
就職活動での苦戦、そして挫折
そんな状況で就職活動が本格化していくわけですが、将来やりたいことの方向性が定まっていなかったので、本当に苦戦しました。
書類選考は通過するものの、
「何をしたいのか」がかなりボヤッとしている
面接で試験官とうまく話がかみ合わない
結果、試験には落ちて、落ちて、落ちまくりました。
「二度と就職活動はしたくない」と思うほどの経験
正直、かなりつらい思い出で、いまでも
「二度と就職活動はしたくない」
と心の底から思うほどです。
※本稿は『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。