◆暴落時にパニック売りしてはいけない…2000万円を1点買いした女性のぐうの音も出ない決断
育休中に株式投資を本格開始し、わずか2年で資産1億円を築き上げた現役ママ投資家・ちょる子著『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』。子育てや仕事と両立しながら、どうやって株で稼ぐのか? 株式投資を始めたきっかけから、大きな損失を乗り越え、億り人に到達するまでの試行錯誤、資産4億円超を築き上げた考え方や具体的な投資手法までわかりやすく解説!

【決定的な違い】株価暴落で逃げる人と「2000万を1点買い」した女性…勝敗を分けたのは?イラスト 鳩 さんわ

暴落は最大のチャンス
パニック相場で「最高の高配当株」を仕込む投資術

株式投資の世界では「暴落は買い」とよく言われますが、実際に市場がパニックに陥った際、冷静に買いに向かえる人はごくわずかです。

ママ投資家・ちょる子さんが、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(4661)株を売却していた1584万円+現金400万円の資金を投じて大きなチャンスを掴んだエピソードからは、暴落時における優良株の仕込み方について多くの実践的な学びを得ることができます。

暴落を「恐怖」ではなく
「バーゲンセール」と捉える

マネー誌やYouTubeで株式投資の勉強を重ねていたちょる子さんは、半導体製造装置の世界的企業である東京エレクトロン(8035)に狙いを定めていました。当時の同社は1株1万8000円前後(分割前)の値がさ株(株価水準が高い株)でしたが、彼女はチャートを眺めながら「いつか割安で買えるチャンスが来れば」と辛抱強く待っていました。

そんな矢先の2019年1月、米アップル社の業績下方修正に端を発する「アップル・ショック」が勃発し、世界的な株安に見舞われます。狙っていた東京エレクトロンも1万5000円を割り込む水準まで急落しました。ここで彼女は恐怖に駆られるのではなく、冷静にある事実に気づきます。

「納得できる理由(クッション)」が
投資の迷いを消す

ちょる子さんが目を見張ったのは、株価下落によって配当利回りが「5%」にまで跳ね上がっていたことでした。手元の約2000万円を投じれば、年間約100万円の不労所得(配当金)が入ってくる計算です。

当時の彼女に半導体市場の未来を完璧に予測する力はありませんでしたが、「4Gから5Gへの転換期であり、半導体は今後も絶対に必要とされる」という大局観を持っていました。このマクロ的な成長シナリオと、5%という破格の配当利回りが、「これなら買った後に株価がさらに下がっても納得できる」という強力な精神的支柱(クッション)となったのです。

チャンス到来時に動ける「資金と決断力」

結果として、ちょる子さんは手元の約2000万円すべてを東京エレクトロン株「1点買い」に投じました。1つの銘柄に資金を集中させることにはリスクもともないますが、個人投資家にとって最大の教訓は「暴落という絶好のタイミングで、即座に動ける現金と、自らの判断を信じる決断力を持っていたこと」です。

優良企業の株価が市場全体のパニックに巻き込まれて不当に売られたときこそ、高配当と将来の値上がり益の両方を狙える最大のチャンスです。あらかじめ狙う銘柄をリストアップし、自分が納得できる利回りや条件を明確にしておくことが、暴落相場を勝ち抜く秘訣と言えるでしょう。

※本稿は『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』(ダイヤモンド社)をもとに編集したものです。