巨大な電池セルのような形をした本社ビルの中で、中国電池メーカーの寧徳時代新能源科技(コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー、CATL)を経営する曽毓群(ロビン・ゼン)氏は、米国人が最終的に頼ってくると確信している。米政府はここ数年間、中国富豪番付4位の同氏を完全に無視してきた。米政府にとってCATLは地政学上の脅威であり、関税や国家安全保障上の規制によって退けるべき対象だ。それでもCATLは技術力と低コストを武器に、車載電池の世界最大手へと上り詰めた。昨年は100億ドル(約1兆5900億円)を超える過去最高益を記録し、世界中で販売される電気自動車(EV)の推定3台に1台が同社の電池を搭載している。