自動運転車めぐる熱狂、今度こそ本物かPhoto:Smith Collection/Gado/gettyimages

 このところ自動運転車に関する企業提携が相次いでおり、2016年の再来を思わせる状況となっている。今度こそ、街中にロボット車があふれるかもしれない。

 雰囲気の変化は特に過去2週間で感じられた。配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズが、アマゾン・ドット・コム傘下のズークスや、モーショナルを含む複数の自動運転車企業との提携を発表したためだ。またウーバーは19日、電気自動車(EV)メーカーのリビアンが生産予定の自動運転車に、最大12億5000万ドル(約1980億円)を投資することで合意したと発表した。

 一方、アルファベットの最高経営責任者(CEO)の新たな報酬計画は、一部がウェイモの業績に連動するようになった。ウェイモはアルファベット傘下グーグルから生まれた自動運転車部門で、この技術への当初の熱狂に火をつける一因となった。

 自動運転車を巡るハイプ(熱狂)・サイクルが再び始まったことを示す真の兆候とは何か。ウーバーから追放された創業者トラビス・カラニック氏と、グーグルの自動車プロジェクトを率いていたが不祥事で名を落としたアンソニー・レバンドウスキ氏が、劇的な形で表舞台に復帰したことだ。

 この2人の起業家は、約10年前に広がった最初のハイプ・サイクルにおける、ある種の強気な姿勢を象徴する存在だった。シリコンバレーは当時、人間が運転する車をロボットに置き換えられる可能性に賭けていた。これは、自動運転車の安全性や世界における自身の序列について懸念していた米デトロイトの自動車業界幹部たちの背筋を凍らせた。その懸念はおそらく正当なものだった。

 2人は先週、注目を集めた。カラニック氏は、レバンドウスキ氏の自動運転スタートアップの最大の投資家であることを明らかにした。カラニック氏は同スタートアップを、食品、鉱業、輸送業界の自動化を目指す自身の新たなベンチャー「アトムス」に組み込むべく動いていた。

「なんというカムバックだ」と、ベンチャーキャピタリストのサラ・グオ氏はXに投稿した。カラニック氏の復帰を祝福する多くの投稿の一つだ。