イスラエル軍は空爆作戦の軸足を、イラン体制の不安定化から同国の軍事産業基盤の破壊へと移した。戦闘停止を余儀なくされるまでの間、イランに対してより持続的な打撃を加えることが狙い。事情に詳しい複数の関係者によれば、イスラエル政府当局者らはドナルド・トランプ米大統領が間もなく戦争の終結を試みると確信しており、今回の方針転換もこれを受けて決定された。米国とイスラエルは過去4週間で合計1万8000回以上の空爆を実施。イスラエル軍はすでに優先目標への攻撃を完了しており、現在は一部の施設を再度攻撃し、さらなる被害を与えようとしている。イスラエルは空爆によりイランの体制を転換させることを期待していたが、今回の方針転換は、これを断念したことを示す兆候でもある。トランプ氏とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、戦争開始当初から作戦の目的として、イラン国民が政府を打倒するための条件を整えることを挙げていた。イスラエルは開戦以来、イランの国内治安部隊に対する広範な攻撃を実施し、個々の検問所や警察車両まで攻撃してきた。