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お金を貯めることは、心の不安を軽くするだけでなく、健康にもいい影響を与えることがわかってきた。最新の研究で判明した、貯蓄がもたらすさまざまなメリットとは?※本稿は、堀田秀吾『科学的に正しい[お金が貯まる]習慣』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。
貯蓄が増えるほど
自己肯定感も高まっていく
SWPS社会科学人文大学のザレスキェヴィチらの研究(注1)によれば、お金の「貯蓄」は単に将来のためだけでなく、私たちの心の安らぎや不安の軽減にも大きな力を持っています。(特に、「死」という人間にとってもっとも大きな不安を和らげるバッファとしての貯蓄の効果について論じています)
このことを教えてくれるのが「自己決定理論」という考え方。これは「人は生まれながらにして、『能力を感じたい(=有能性)』『自分らしく生きたい(=自律性)』『人とのつながりを持ちたい(=関係性)』という3つのニーズを持っている」という理論です。お金の使い方を考えたとき、この3つのニーズが満たされることで、心の健康や幸福につながるといわれています。
まず、貯蓄をすることは「自分にはお金を管理する能力がある」と感じられます。これはまさに「有能性」のニーズを満たす行動ですね。加えて、将来のことを考えて計画的に貯めるという選択は、自分の行動や人生を自分でコントロールしているという実感、「自律性」を育みます。そして、貯蓄をすることで「家族や大切な人をサポートできる」という安心感があり、これが「関係性」のニーズにもつながります。貯蓄は3つのニーズを同時に満たすものなのです。
(注1)Zaleskiewicz,T.,Gasiorowska,A.,&Kesebir,P.(2013).Saving can save from death anxiety: mortality salience and financial decision-making. PloS one,8(11),e79407.







