なぜ「風、薫る」は同期が7人? 朝ドラウォッチャーが考察した“奇数であるワケ”〈風、薫る第27回〉

なぜ、7人なのか

 主題歌が明けると、また鐘が鳴り、やっと看護らしい研修が行われている。

 包帯を巻く練習だ。7人は2人組になって包帯を巻く。

 生徒が奇数なので、2人組の場合、誰かが余ってしまう。8人にしなかったのは、やっぱり『七人の侍』以降、「7人」という数字に集団の団結のイメージがあるからだろうか。でもこの場合、7人が並んだとき、主役が真ん中に配置されるから収まりがいいわけだ。今回、主役が2人なので、6人か8人のほうが良かった気がする。余計なお世話ではあるが。

 そんなふたりの主人公。直美は不器用設定なので、エプロンをうまく縫えず、やり直しになる。みかねたりんがお休みの日にこっそり縫い直す。玉田はりんのやっていることを「おせっかい」と思っている。

 直美は休みの日に少しずつ直そうと思っていたが、そしたら1カ月は休めなかったであろう。それだけ直美は不器用なのだ。

 献身の御礼に、トメ(原嶋凛)を東京見物に連れていってあげてくださいとりんは頼む。はじめての休日のとき、東京見物したいと希望したトメに直美がいじわるを言った埋め合わせをさせようというもので、これもまたトメへの思いやり。りんの株が上がっていく。

 りんと直美とトメが東京見物に繰り出す。

 トメは青いキラキラしたガラス細工の髪飾りらしきものを買ったらしく、うれしそうに持っている。

 トメがお琴の音がすると耳の良さを発揮し、音のするほうへ行くと、弾いていたのは美津(水野美紀)だった。

 りんが他者への思いやりを発揮し、トメがリンゴをふるまって7人の空気を和らがせ、耳までいいところを見せた。さらに美津が琴の演奏を披露し、英語ができないにもかかわらずなぜか外国人とコミュニケーションがとれることで皆を感心させる。それぞれの登場人物の優秀さが際立っていく。