「やりたいこと」「やるべきこと」全部やっても、消耗せずにエネルギーがどんどんわいてくる!
「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」の具体的な習慣術を書いた、タスクにあふれる現代人のための人生コンディショニングの書『ととのえる。ー超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術ー』(川田直樹著・ダイヤモンド社刊)が話題です。
本書から、抜粋・編集して、記事を紹介していきます。

「処理のスピード」を上げても、時間に余裕が生まれない理由Photo: Adobe Stock

時間を「埋める」対象から「味わう」対象へと変える

 社会人になって約20年。僕はワークとライフを切り分けず、それらをブレンドしながら働いてきました。これまでに訪れたサウナは年間300件以上。かつては年間100本近い宴会の幹事も引き受けてきました。それでも、1日7時間の睡眠は確保しています。

 そう話すと、「鉄人ですね」「自己管理の鬼ですね」と言われることがあります。

 けれども、実際の僕は忘れっぽくて、かなりの面倒くさがりです。決して、スケジュール管理が得意なタイプではありません。

「処理」の先に、本当の時間は生まれない

 そんな僕が、数々のプロデュースや社長秘書の経験を通じて確信したことがあります。それは、時間を管理する目的は、決して「空いた時間にタスクを効率よく詰め込み、いかに漏れなくこなすか」という処理のスピードを上げることではない、ということです。

 もし、効率化ばかりを追い求めて不毛な時間を削ったとしても、そこに空いたスペースをまた別の「こなすべきタスク」で埋めてしまったら、心はいつまでも休まりません。

 忙しくなると、人は知らないうちに乱れます。気づけば予定に追いかけられ、なぜそれをやっているのかわからないまま、他人や流れに振り回され、エネルギーが枯渇していく。

 これは意志が弱いからではなく、単に判断する余裕がなくなっているだけなのです。

 だからこそ、この章でお伝えしたいのは、単なる時短術ではありません。

 不毛な時間をカットして「自分自身の時間を豊かにととのえていく方法」です。

 最短距離で正解を探すだけの毎日ではなく、あえて寄り道を楽しめるような「余白」をどう作るか。自分の意志で「今日は休む」と決めて、心からリフレッシュできる時間をどう確保するか。

 頑張らなくても自然と時間がととのっていく仕組み。人生の主導権を他人の予定から自分へと取り戻し、一分一秒を「埋める対象」ではなく「味わう資源」へと変えていく。

 その極意を、本章で余すことなく紹介します。

※本記事は、川田直樹著『ととのえる。 ー超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術ー』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。