料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎えるさくらんぼについて紹介していきます。
旬のさくらんぼには栄養素がたっぷり

小ぶりで皮ごと食べられるため、気軽にパクッと楽しめるさくらんぼ。
出荷される時期は5月~7月ですが、最盛期は6月。まもなく一番おいしい季節です!
いろいろな品種がありますが、食べチョクの人気品種は佐藤錦。見た目の美しさから「食べるルビー」の異名を持ちます。甘みと酸味のバランスがよく、みずみずしさもあるのでおすすめです。
さくらんぼはおいしいだけでなく、体内の塩分バランスをととのえるカリウム、妊娠中に特にとりたい葉酸など、うれしい栄養素がたくさん含まれています。皮の赤や紫色にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれており、眼精疲労を軽減し、目の健康を守る効果も期待できます。
おいしいさくらんぼの見分け方とは?
そんなさくらんぼの「見分け方」を生産者さんに聞いてみたところ、
「実が固めで果肉に透明度の少ないものがいい」
とのことでした。軸を見ると緑色が鮮やかで、シャキッとしているものが新鮮です。
おいしいさくらんぼを選んだら、洗うときはやさしく、サッと水にさらす程度にしてみてください。さくらんぼは皮が薄くて果肉がやわらかく、とても傷つきやすい果物なので、水にさらしすぎない方が風味やうまみが保たれます。
保存するときはキッチンペーパーで包み、温度変化をやわらげてから冷蔵庫の野菜室に入れましょう。デリケートで傷みやすいので、買ってきたら2~3日で食べきるようにしてくださいね。
手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、選び方や、切り方、保存方法、食べ方などあまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはないアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。