「やりたいこと」「やるべきこと」全部やっても、消耗せずにエネルギーがどんどんわいてくる!
「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」の具体的な習慣術を書いた、タスクにあふれる現代人のための人生コンディショニングの書『ととのえる。ー超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術ー』(川田直樹著・ダイヤモンド社刊)が話題です。
本書から、抜粋・編集して、記事を紹介していきます。

【一生使える】何に時間を使うべき? と悩んだときの「優先順位」の付け方Photo: Adobe Stock

「エネルギーが湧いてくること」に第一優先で取り組む

「毎日、仕事に追われて1日が終わってしまう」「やりたいことはあるけれど、疲れていて結局手がつけられない」。そんなふうに、日々のスケジュールが「義務」だけで埋め尽くされ、1日何時間あっても足りない、と思うことはありませんか?

 特に20代のうちは、上司からの指示や覚えるべき業務など、「やるべきこと」や「やったほうがいいこと」が山積みです。真面目な人ほど、それらをすべて片づけてから「やりたいこと」に取り組もうとします。

「優先順位」を逆にしてみたら……

 しかし、残念ながらその順番では、人生を充実させることはできません。なぜなら、僕たちのエネルギーは有限だからです。

 結論から言うと、時間を豊かに使うコツは「エネルギーが湧いてくる順」に物事に取り組むことです。ところが、多くの人の優先順位を見ていると、エネルギーを消耗させる順番になっています。

【実はよくない! 一般的な優先順位】

1.やるべきこと(立場上の義務、業務)

2.やったほうがいいこと(スキルアップ、人付き合い)

3.やりたいこと(自分のエネルギーが湧いてくること。仕事、趣味、遊び)

 この順番で生きていると、最後に「やりたいこと」にたどり着く頃には、心も体もエネルギーが枯渇しています。スカスカの状態で「さあ、楽しもう」と思っても、ワクワクの鮮度は落ち、結局スマホを眺めて寝るだけ……なんてことになりかねません。

 だから僕は、この順番をひっくり返すことを提案します。

「エネルギーが湧いてくる、やりたいこと」を、価値観のど真ん中に置くのです。

 それは、単なる娯楽であったとしても、次の活動のための「エネルギー源」そのものです。エネルギーの総量を増やすからこそ、その後の「やったほうがいいこと」や「やるべきこと」も高いパフォーマンスでこなせるようになるのです。

ベスト割合は「4:3:3」

「やりたいことをどのくらい優先させればいいのだろう」と、首をかしげる人もいるでしょう。僕が意識している時間(または意識)の配分は、「やりたいこと4:やるべきこと3:やったほうがいいこと3」です。

「やりたいこと」が4割というのは、意外と多いと感じるかもしれません。しかし、これくらいの比重で「やりたいこと」を優先順位のトップに置いておかないと、忙しい日常にすぐのみ込まれてしまいます。

 誤解してほしくないのは、これは1日の時間を厳密に4:3:3で区切る、という話ではありません。人生全体の「重心」をどこに置くかという考え方です。4割のワクワクがあれば、残りの6割のハードな状況も乗りこなせる。いわば、毎日の「浮力」を作るための配分なのです。

石橋を叩いても、答えは出ない

 今の若手世代の皆さんは、将来への不安から完璧なキャリアパスを描き、「これはやるべきことだろうか」「やったほうがいいことだろうか」と石橋を叩いて歩こうとしがちです。

 でも、今の世の中は、変数が多すぎて、それに投資した時間が後でどう活きるかなんて誰にもわかりません。石橋なんて、いくら叩いても答えは出ないのです。

 迷っている時間が一番もったいない。

 迷うぐらいなら、その時間をワクワクすることにあてて、まずは少しだけ始めてみる。スモールスタートでいいのです。そして合わないと思ったらパッとやめる。

 理屈が追いつかなくても、自分の心が動くほうへドライブをかける。

 エネルギーが湧く順に動く。

 そのしなやかさこそが、どんな環境でも自分の時間をととのえて、人生を切り拓いていく、最も現実的な戦略なのです。

※本記事は、川田直樹著『ととのえる。 ー超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術ー』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。