脱走・病死・対人事故、「ずさん運営」動物園の末路米ルイジアナ州中部の私設動物園では10代の少年がハイエナにかまれたこともあった

【エセル(米ルイジアナ州)】米ルイジアナ州中部の私設動物園からナイルワニが逃げ出し、行方不明となった。

 だが、それだけではない。

 この動物園では、アフリカハゲコウ 1羽、オオヤマネコ1頭、インドタテガミヤマアラシ2頭、カピバラの一家、カンガルーの群れ、飛べない鳥のレア(アメリカダチョウ)の群れ、スイギュウの群れ、そしてサファリ展示エリアのバイソン、シマウマ、レイヨウも皆、行方不明となった。

 今や創設者自身も去ろうとしている。

 5月下旬、創設者のガブリエル・リゴン氏(34)は残る約125頭の動物を従業員グループに寄贈した。同グループはこの動物園を非営利団体に転換した。リゴン氏は、かつて情熱を注いだジャングル保全活動に戻りたいと語る。

「今後、動物園業界で再び働いたり、業界に関わったりすることは絶対にないと約束する」と同氏は述べた。

 元従業員からも、この動物園は閉鎖すべきだという声が一斉に上がっている。彼らによると、同園は長年、まともに機能しておらず、劣悪な環境が続いていた。従業員たちに動物園での勤務経験がほとんどなく、飼育費をどう工面するかという明確な計画もない状況では、改善は見込めないという。

「『タイガー・キング(私設動物園の裏側を描いたドキュメンタリーシリーズ)』ほどひどくはないが、それに近い」。2025年4月~11月に同園の飼育員として働いたジョシュ・ウェブさんはそう語る。