令和の子どもだからこそ、身につけておきたいこととは?
「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が大好評発売中だ。「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅しているのが特徴だ。
本記事では、教育評論家の親野智可等氏にインタビューを実施。本書の内容をもとに、子育て中の親が疑問を抱きやすいテーマについて話を聞いた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「令和の子ども」だからこそ「できないこと」・ベスト1Photo: Adobe Stock

『できるかな?』が売れている理由

――『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』は2.7万部(2026年6月12日時点)を突破するベストセラーとなっており小学校入学前後の親子から支持されています。多くの小学生とその親を見てきた親野さんからして、この本のどこが受け入れられていると思いますか?

親野智可等氏(以下、親野) 子どもが自分で読める体裁になっているのがいいですよね。

親御さんとしては、口でなかなか言うのも難しいし、言っているうちにエキサイトしてきて、叱りたくなってしまうこともあります。
でも、この本があれば、子どもが自分で読みながら納得してくれたり、「じゃあ、ちょっとここ一緒に読んでみようか」と親子で読んだりできますよね。

また、この本のなかで紹介されている「おやくそく」について、おしゃべりしたり、感想を言い合ったりするなかで、子どもの意識が高まっていく。これはママ・パパにとって非常にありがたいことですよね。

それから、93個のおやくそくが、実際に困りそうな場面ばかりというのもいいと思います。
しかも、具体的な声かけややり方が四コマ形式でわかりやすく示されている。非常に使い勝手がいい本だなと思いますね。

「令和の子ども」だからこそ「できないこと」・ベスト193個のおやくそくが4コマのイラストを使ってわかりやすく紹介されている
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
拡大画像表示

4コマだから「行動の順序」がわかりやすい

――読者の方からも、「四コマだから行動の順序がわかりやすい」という声を多くいただいています。特に、発達特性のあるお子さんを持つご家庭からの反響が目立ちます。行動を場面ごとに分けて理解できるというのは、やはり子どもにとってわかりやすいのでしょうか。

親野 わかりやすいと思いますよ。
しかも、あまり詳しすぎないというところも、かえっていいのかもしれません。
本当に基本的なことを、わかりやすく学べる。そこが子どものニーズとぴったり合っているんだと思います。

「自分で自分を守ろう」が令和では必須

――特に、本書で紹介されている93のおやくそくのなかで、「このおやくそくは子どもたちが学ぶべきだ!」と思われた項目はありましたか?

親野 特に印象に残ったのは、「自分で自分を守ろう」の項目ですね。

「令和の子ども」だからこそ「できないこと」・ベスト1『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
拡大画像表示
・しらない ひとから おかしを もらわない。
・がっこうが おわったら まっすぐ いえに かえる。
・ともだちと いっしょに あんぜんで ひろい みちを とおる。
・だれと どこに いるかを おうちの ひとに かならず しらせる。

『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用

親野 今は子どもたちを取り巻く危険も多いです。また、学校の行き帰りや塾・習い事の往復、友達と遊んだ帰り道など、小学生になると一人で行動する場面も増えますよね。親御さんにとっても、とても関心の高いテーマだと思います。

――たしかに、小学生になると一人で行動する機会が一気に増えますね。

親野 その通りです。
また、昔の子どもたちに比べると、今の子どもたちは突発的な出来事への対応力を身につける機会が少なくなっているように感じます。
昔は、幼稚園や保育園にも歩いて通ったり、近所の大人と自然に話したり、一人で行動したりする時間がもっとありました。でも今は、園バスで送り迎えをしてもらったり、習い事や塾でも安全な環境が整っていたりします。
それ自体はもちろん大切なことです。
ただ、その一方で、想定外の出来事が起きたときにどう対応するかを学ぶ機会は少なくなっています。
だからこそ、そういう場面での対処法を子どもに教えておくことが、今の時代はますます大事になっていると思います。

――守られた環境で育つことが増えたからこそ、自分で身を守る力を意識して育てる必要があるということですね。

親野 そうですね。そういう意味でも、このおやくそくは多くのご家庭に読んでほしい内容です。

(本記事は『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』の発売を記念したオリジナル記事です)