「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が発売された。
小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。
本書では、生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅している。本記事では、その中から親が教えておくべきおやくそくを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「危ない目にあう子・あわない子」親が教えている“たった1つの差”Photo: Adobe Stock

何度言っても伝わらない悩み

「何回言っても、わかってくれなくてさ……」
年長のお子さんがいるママさんが、こんな風に話していた。

話を聞くと、外を歩いていると、急に走り出してしまうことが多くあったそうだ。
道路の危なさについては、これまで何度も伝えてきた。

「車に気をつけてね」
「ちゃんと止まってね」

そのたびに、「うん」とは言う。
でも、どこかへ飛び出してしまうというのは、なかなか直らなかったそうだ。

そんなある日。
夕方、スーパーの帰り道のこと。
横断歩道に差しかかり、信号は赤。
「まだだよ」と声をかけて、一緒に立ち止まったところ、向こう側に子どもの好きなパン屋が見えた。

「ねえ、あれ食べたい!」
そう言った次の瞬間、手を振りほどいて、お子さんが一歩前に出た。
ちょうどそのタイミングで、車が曲がってきて、思わず強く腕を引いた。
あと少し遅れていたら、ぶつかっていた距離だった。

そのあと、お子さんはしばらく黙っていたそうだ。
家に帰ってから、ぽつりとこう言った。
「ほんとにぶつかると思わなかった」

そのママさんは、「これまで何度も伝えていたけれど、「危ない」という言葉だけでは、
伝わっていなかった」
ということに気づいたと話していた。

たしかに、子どもにとっての「危ない」はあいまいだ。
だからこそ、「危ない」をそのままにせず、“どう動くか”まで具体的なルールとして伝えておく必要がある。

車が走る道路に気をつけよう

小学校入学前後から知っておきたいルールや習慣を93個紹介している本『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「くるまがはしるどうろにきをつけよう」という項目がある。

「危ない目にあう子・あわない子」親が教えている“たった1つの差”『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
拡大画像表示

・どうろの むこうに しっている ひとが いても とびださない。
・ボールを おとしても ぜったいに どうろには はいらない。
・とまっている くるまは きゅうに うごくから ちかづかない。
・とまっている くるまの あいだを とおらない。

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

どれもシンプルだが、
こうしたルールを知らなければ、子どもはその場で判断してしまう。

「危ないよ」だけでは、伝わらない。
迷わないための“具体的なルール”こそが、子どもを守るのだ。