「自己肯定感が高さ」は、親のある「ふるまい」と関係している。
「おはしを正しくもつ」「自分で歯を磨く」「整理整頓をする」「ありがとうを伝える」…など、小学校入学前後に知っておきたい93のおやくそくを紹介した書籍『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』が大好評発売中だ。
「小学校入学準備にぴったり」「生活の基本でありながら、これまでどう教えればいいのかわからなかったので助かる」「一生使える知識やマナーが学べる」など多くの口コミが寄せられている。生活のきほんや言葉づかい、心の守り方、学校での過ごし方まで子どもたちの毎日に欠かせないテーマを幅広く網羅しているのが特徴だ。
本記事では、教育評論家の親野智可等氏にインタビューを実施。本書の内容をもとに、子育て中の親が疑問を抱きやすいテーマについて話を聞いた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)
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朝の準備でバタバタしてしまう悩み
――朝は学校や幼稚園に行くための支度が盛りだくさん。なのに、子どもがついぼーっとしてしまったり、なかなか着替えが進まなかったりして、ついイライラしてしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
親野智可等氏(以下 親野) 朝は本当に忙しいですよね。
幼稚園や保育園に行かなきゃいけない。学校に行かなきゃいけない。
親も時間に追われています。だから、「早くして!」と言いたくなる。
でも、身支度が遅い子というのは、やる気がないわけではなくて、「何をやればいいのか」がわかっていないことが多いんです。
やることと時間を「見える化」しよう
――たしかに、「朝ごはん」「着替え」「歯磨き」などやることは盛りだくさんです。どうすれば、子どもはスムーズに朝の支度ができるようになるのでしょうか?
親野 そこでおすすめなのが、「やることの見える化」です。
たとえば、お支度ボードですね。
ホワイトボードに「顔を洗う」「うがいをする」「着替える」「歯を磨く」など、やるべきことを書いた磁石プレートを貼っておくんです。
終わったらそれを「できた」コーナーに移動させたり、裏返したりする。
裏返すと好きなキャラクターが出てくるようにしているご家庭もあります。
これで「次に何をするのか」の順番が見える化できて、できたらちょっとした喜びもあって達成感が持てます。
もう一つ大事なのが、「時間の見える化」です。
「急いで」と言われても、子どもにはどれくらい急げばいいのかわかりません。
私がおすすめしているのが模擬時計です。
画用紙に「7時」を示すアナログ時計の絵を描き、「着替え完了」の表示とともに本物の時計の横に貼っておきます。すると、本物の時計の針が進むにつれて「あとこれだけの時間しか残ってない」というのが目で見てわかります。
残り時間が見えるから、どれくらい急げばいいのかもわかるんですね。市販品だと「時っ感タイマー」などもあります。色で表された残り時間が減っていくのが目に見えてわかるので、どれくらい急げばいいのかわかります。
つまり、
・やることの見える化
・時間の見える化
この2つがとても大事なんですね。
――なるほど。「やること」がはっきりとわかり、「どれくらいの時間」でやらなければいけないのかわかれば、自然と子どもも動きやすくなりますね。
親野 『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には、「あさのじゅんびを じぶんで しよう」というおやくそくが載っていますね。このページを参考に、親子で朝の準備ですべきことを一緒に確認してもよいでしょう。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用拡大画像表示
②かおを あらって さっぱり しよう。
③みずを くちに いれて ぶくぶく うがい。
④まどを あけて きれいな くうきで しんこきゅう。
『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
親に余裕があることが何より重要
――親子で「朝すべきこと」を視覚化して確認できるといいですね。もしほかに、子どもが自分でやるべきことを判断して、朝の準備がスムーズに進む家庭には、共通点があったら教えてください。
親野 親に余裕があることですね。
親のメンタルが安定していないと、「ダメでしょ」「だらだらしないの」と叱ることが増えてしまいます。
すると親子関係も悪くなるし、子どもの自己肯定感も下がる。
その結果、ますます動けなくなってしまうんです。
私がおすすめしているのは、まず親が深呼吸することです。
親が慌てると子どもも慌てる。親が落ち着くと子どもも落ち着く。そういう“感染”ってあるんですよ。
だから、①自分でやれるようになる仕組みを作ることと、②親自身が落ち着くこと。
この2つがとても大事だと思います。
(本記事は『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』の発売を記念したオリジナル記事です)









