Googleマップ連携で実現した「最適充電ナビ」
F:残量をそこまで正確に読めるとなると、次は充電ですね。どこでいつ入れるか。ドライバーとしては最も効率的な方法を知りたいです。
磯:それもできています。より出力の高い充電器を使って、どこでどのタイミングで充電すれば目的地に一番早く着けるか、というのを全部クルマが計算してくれるんです。
例えば今私たちがいる厚木の日産テクニカルセンターから博多まで行くとして、目的地に「博多駅」と入れる。するとどこで何分充電するのが最適で、目的地に最短時間で着けるのかを予測できるんです。これも今回のリーフの“売り”のひとつです。
3代目リーフのナビシステムは、Googleマップと連携している
F:EVに乗っていると、どうしても残量が気になります。50%を切ると、胸にジワッと不安が湧いてくる。余裕を見て、常に50%以上で安心して走っていたい、というのが正直な気持ちです。
「30分フル充電」という思い込みを捨てよ
磯:EVに慣れていないと、どうしても早め早めに充電したくなりますよね。半分を切ったら不安になる、という感覚も分かります。でも50%くらいで充電しても、電気はあんまり入らないんです。なるべく10%くらいまでバッテリーを使ったところで充電した方が効率的です。「どこで充電するか」だけでなく、「どのタイミングで充電するか」と併せて見なければいけません。
目的地までのルート、到着時の残量、途中の充電器の出力情報を見ながら、どこで何分充電すれば一番早く着けるかを出す。充電器に着いたら必ず30分充電する、ということではありません。例えば12分充電すれば十分ということもあります。
F:いや、せっかく止まったのなら、1回の制限時間30分をフルに使って充電しておきたいですね。EVの充電は、「止まったら30分」がデファクトだと思いこんでいました。12分で十分だからまだ残り時間はあるけどコネクターを外して出てしまう。これは違和感がありますね。なんかもったいないというか……。
磯:到着時の容量をどのくらいにしたいかをあらかじめ設定しておくと、それに合わせて何分充電しておけばいいかをクルマが出してくれます。例えば目的地を入れると、どこの充電器で何分充電すればいいかを計算します。より出力の高い充電器を使って、このタイミングで充電すれば目的地に最短時間で着ける、というところまで見ているんです。
F:なるほど。こちらは「せっかく止まったんだから30分」と考える。けれど、そこで長く充電を続けると、当然目的地に着くのも遅くなる。目的地に電気を何%残して着くか、そこから逆算して、必要な分だけを入れる、と。
磯:そうです。もちろんフェルさんみたいに「不安だから少し多めに入れておきたい」、という方もいるでしょう。その場合は、その時点の残量に合わせて、ナビがまた計画を更新します。どこで何分充電すればいいかは、状況に応じて変わっていきます。
F:要するに「充電も移動の一部」ということですよね。ガソリン車なら満タンにしておけば安心ですが、EVはそう単純ではない。どこで何分入れるか。その判断が、そのまま移動時間にモロに効いてくる。







