「悩む時間が圧倒的に減った」「仕事のキャパが10倍になった」
そんな感想が届いているのが、木下勝寿氏のベストセラーだ。なかでも「【ピッパの法則】が使える!」という感動の声とともに、ニトリ似鳥会長や食べチョク秋元代表から「ビジネスパーソンが一番読むべき一冊」と絶賛されているのが、『時間最短化、成果最大化の法則』である。今回はライターの樺山美夏氏に、本書から「意外なリーダー論」について読み解いてもらおう。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

リーダーシップがない人ほど最強のリーダーになれる理由Photo: Adobe Stock

凡人は「後天的リーダー」を目指せ

「リーダーシップ」と聞くと、先頭に立って旗を振り、「俺についてこい」とメンバーを力強く引っ張るカリスマ的な姿を想像する人は多いだろう。

そのため、管理職やチームリーダーに抜擢されたとき、「自分に人をマネジメントする能力はない」「人をグイグイ引っ張るタイプではない」と悩むビジネスパーソンも少なくない。

本書の著者・木下勝寿さんは、先天的リーダーではない人が目指すべきは、カリスマ性ではなく「後天的リーダー」の道であると説く。

自分に合わない「先天的リーダー(生まれながらのリーダータイプ)」のマネをしようとすると、必ず無理が生じる。
一方的に指示したり、余計な声を張り上げたり、強引に方針を押し付けたりしても、メンバーの心は離れていくだけだ。

凡人の振る舞い方

では、凡人が後天的に最強のリーダーになるには、具体的にどう振る舞えばいいのだろうか。

ここで、先天的リーダーではないあなたは、後天的なリーダーのあり方を学ぼう。
後天的リーダーは「俺(私)についてこい」ではなく、「縁の下の力持ち」だ。
自分が先頭に立つのではなく、「メンバーが取りこぼしたものを黙って拾う」「メンバーが嫌がることを率先して行う」「メンバーの責任を自分が負う」などだ。
(中略)
黙々とやっていると、上司や優秀なメンバーの中に、「あの人がいるから組織がうまく回っている」と気づく人が現れる。そのとき初めて、単に目立つリーダーではなく、「プロから認められるリーダー」になるのだ。
プロから認められるリーダーこそ本物のリーダーだ。
これを続けていくことで、後天的リーダーが先天的リーダーを超えていく。
これからあなたが立派なリーダーになるために、「先天的リーダー」のマネをするのではなく、「縁の下の力持ち」になろう。
――『時間最短化、成果最大化の法則』より

もしあなたが今、自分のリーダーシップに自信を持てずにいるなら、無理にリーダーシップを発揮しようとしてキャラクターを変える必要はない。

目の前にある「めんどうなこと」を拾い上げることから始めればいい。その地道な行動の積み重ねが、やがて先天的リーダーをも凌駕する、本物のリーダーシップへと変わっていくのだ。