今、世界で「考えすぎから解放された!」と話題になっているのが、全世界150万部突破・39か国刊行のベストセラー『STOP OVERTHINKING――思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。Amazonレビューが15000レビューを突破した本書について、ライターの柴田賢三氏が本書の役立ちポイントを読み解く。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

「サザエさん症候群とは無縁な人」の習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

昭和世代が陥る「サザエさん症候群」

「サザエさん症候群」という言葉がある。

 これは日本の多くの地域で日曜日の夕方に放送される国民的アニメ『サザエさん』が始まる時間帯になると、「翌日(月曜)から、また通学や仕事をしなければならない」という現実に直面し、憂鬱になる現象である。

 こんな言葉が生まれた背景には、昭和世代の人間の多くが「テレビ番組で1週間のリズムを整えていた」背景があるのかもしれない。

 会社員なら、平日は朝の情報番組を観ながら身支度を整え、帰宅して夕食や風呂を済ませると22時とか23時台に始まるニュース番組をチェック。一通り社会情勢をわかった気になってから、くだらない深夜番組でひと笑いしてベッドに入る。

 土曜日の午前中は、ゆるーい旅番組や街ブラロケを観て「今日も明日も休みだ」と喜びを噛みしめ、日曜の午後に野球やゴルフ、競馬の番組が流れはじめると「まだ半日休めるじゃないか」と自分に言い聞かせ、ついに『サザエさん』であきらめるのだ。

逆手にとる発想の転換

 私も、多くの人と同様、最近まで毎週「サザエさん症候群」に陥っていたが、それを逆手にとることにした。

 全世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』に、こんな一文があったからだ。

1週間の中で、遅れを取り戻したり、こぼれた仕事をする予備日を設けておいたりするのもいい。(中略)
大切なのは、自分でスケジュールをコントロールしている感覚を持つことだ。
――『STOP OVERTHINKING』より

 著者のニック・トレントンは、ストレスが溜まりにくいスケジュール管理術「タイムブロッキング」を紹介する中で、上記のような「予備日」の重要性を説いている。

 これを読んだ私は、ダラダラと休んで憂鬱になっていた日曜日の夕方から夜にかけてこぼれた仕事を処理したり、次の週のスケジュールを立てることにしたのである。

“笑点リセット”の意外な効果

 実際にやってみると、あることに気づいた。

 日曜日の夕方から夜にかけては、周囲が「静か」だということだ。
 私が都心から離れた住宅街に住んでいるからかもしれないが、この時間帯に仕事をすると驚くほど集中できて仕事を短時間で終わらせることが可能になった。

 ちなみに、私は『サザエさん』は観ないが、ジジイになって面白さを再認識した大喜利番組を視聴した後に、このルーティーンに入るので、勝手に“笑点リセット”と名づけている。