米連邦準備制度理事会(FRB)議長を2006年まで18年半にわたり務めたアラン・グリースパン氏が死去した。100歳だった。内気な子供で、シングルマザーの一人っ子だったグリーンスパン氏は、中央銀行家としての役割を超えた存在となり、米国の金融および商業界に並外れた影響力を持つに至った。そして、米経済が繁栄を謳歌(おうか)していた時代には、世界で類を見ないほど高い評価を勝ち得た。だが、2008~09年の世界金融危機により、100歳で死去するまでに、全能のテクノクラートとしてのオーラは、違うものに塗り替えられていた。FRBの元同僚やノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマン氏は、グリーンスパン氏がFRB議長を退任した際、同氏を史上最高の中央銀行家と称賛した。だがその2年後には、金融危機により、グリーンスパン氏の功績が厳しい目で再評価されることになった。