小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、ライターの柴田賢三氏に「人間の成長を止める原因」について、ご寄稿いただいた。(企画/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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昭和のおじさんが「苦手なもの」の話
昭和生まれの私は「横文字」が、とにかく苦手です。
複数の出版社を渡り歩いていた頃は、「紙」の雑誌やムック、書籍の編集をしていましたので、それほど横文字に悩まされることはありませんでした。
ところが、出版社も紙媒体だけでは食えなくなり、徐々にWEBメディアや電子出版にシフトしていきました。
あるとき、私も紙からデジタルの部署に配属され、初日に後輩たちから業務内容の説明を受けることになりました。
「うちで使っているCMSは優秀なので、柴田さんもすぐになれますよ。原稿を書くときはSEOを意識してください。CTRも重要ですが、それはおいおい説明しますね」
その頃の私は禁煙に成功して1年以上タバコを吸っていませんでしたが、この説明を聞いた直後にコンビニへ直行。
横文字のストレスに耐えきれず、会社の近くの喫煙所に飛び込んだことを覚えています。
結局、私は出版界を離れて「別の業界」の門を叩いてみたのですが、状況はさらに悪化しました。
「ウェビナー」「クローリング」「ペインキーワード」「LP」「KPI」
外資系の会社に転職したわけでもないのに、それまで聞いたこともなかった言葉の海に突き落とされ、溺れかけたのです。
「成長を止める」意外な原因
『小学生でもできる言語化』という本には、こんな一文があります。
――『小学生でもできる言語化』より
著者で作家の田丸雅智氏は、スポーツを例に挙げて「言語化の重要性」を解説してくれているのですが、私の場合は逆でした。
明確に言語化されている事柄を、横文字だからというだけで「漠然と」拒否して、勝手につぶれそうになっていたのです。
私には、まだまだ学費のかかる娘がいて、住宅ローンも果てしなく続く道半ばです。
頑張って横文字を克服しようと“ググって”食らいついていましたが、最近、若い仕事仲間から、こう言われてしまいました。
「柴田さん、ググるっていつの話ですか(笑)。SEOなんかどうでもいいんですよ。これからは『AIO』を意識して仕事をしてくださいね」
新しいモンスターが現れた。
たたかう
▶︎にげる
ぼうぎょ
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)








