「ついヤバいと言ってしまう」「自分の考えをうまく言葉にできない…」。
言いたいことがないワケではないのに、うまく言葉にできない。あなたにも、そんな悩みはありませんか?
小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。知ってしまえば、今は語彙力ゼロでも、話し下手でも、「自分の言葉」でちゃんと話せるようになれてしまう!
本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、ライターの柴田賢三氏にご寄稿いただいた。(企画/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

実は「人生を損している人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

「~ハラスメント」という言葉が増えた件について

「ハラスメント」という言葉が生まれて、どれくらい経つのか。

 調べてみると、なんと自分と“同年代”であることがわかって驚きました。

 1970年代にアメリカで、女性雑誌などが「セクシャルハラスメント」という造語を作ったのがはじまりとされ、日本では80年代に「セクハラ」として定着していたというのです。

 もはや、自分の子ども時代や若い頃の記憶はどんどん消去されていっている私は、思春期の頃に、すでに「セクハラ」という言葉が定着していたということに違和感を覚えましたが、今のようにスマホやネットもない時代。

 新聞やテレビのニュースで盛んに取り上げられていたとしても、学生時代の私が目にすることはなかったのだろうと、変に納得もしました。

 自分が「セクハラ」という言葉を認識した頃、問題視される行動は「女性へのボディータッチ」や「ひわいな言動」止まり。

 今では信じられないことですが、昭和や平成初期の日本の社会では、女性の体を平気で触ったり、「不謹慎な言葉」を投げかけるおっさんたちが街にあふれていたのです。

 2000年代以降になると、「パワハラ」という言葉も定着。

「モラハラ」「マタハラ」なども普通の言葉として使われるようになり、最近は「カスハラ」が大きな社会問題になっています。

「人生を損する人」がやってしまうこと

『小学生でもできる言語化』という本には、著者で作家の田丸雅智氏からの、こんな“警告文”もあります。

いちど言語化したことに安心しきって自分を見つめなおすことをおこたっていると、変化に気づかず、いつか支障が出てしまうことでしょう。

――『小学生でもできる言語化』より

「セクハラ」が、まさにそうです。

 当然、前述のような言動は、もはや言語道断。

 今では法律で厳しく制限される項目も細分化し、対象も女性だけではなく、男性にまで適用されています。

 しかし、昭和生まれの私たちが、どこまでそれを正確に把握しているかは疑問です。

 言語化されて久しい「セクハラ」という言葉は理解していても、変化している内容まで細かく追えているか。

 田丸氏の一文に触れ、自分の意識を常にアップデートすることが重要なのだと、改めて気づかされました。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)