小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「読書感想文で困らない子が最初にやること」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

【夏休み】「読書感想文」で困らない子が最初にやること・ベスト1Photo: Adobe Stock

子どもの夏休み、準備はできていますか?

 夏休みの宿題の中でも、多くの子どもが苦戦するのが読書感想文だ。

 そもそも「何を読めばいいか」がわからなかったり、「読みたがらない」なんてこともある。

 書き始めても、「面白かった」「感動した」で終わってしまい、その先が続かない。

 ……そんなことはないだろうか?

読書感想文に苦しんだ学生時代

 私も子どもの頃は、本を読み終えたあと、原稿用紙を前に何十分も鉛筆が止まっていた記憶がある。

 あまりの書けなさに、最終的には塾の先生にほぼ書いてもらった。

 では、どうすれば感想を書けるようになるのだろうか。

言葉は「ブロック」と同じ

『小学生でもできる言語化』には、「言語化」の仕組みが、おもちゃのブロックにたとえて説明されている。

まず、「窓」や「青い」などの言葉のひとつひとつを、「言葉のブロック」だと思ってください。
言語化とは、「言葉のブロックを使って、何かの形をつくりあげる」という感じです。
形をつくりあげていくまでには、次の3つのステップがあります。

① 考える・感じる

② 言葉のブロックで組み立てる

③ 完成させる

 ――『小学生でもできる言語化』より

 読書感想文が書けない子の多くは、いきなり③の「完成」を目指してしまう。

 だから何を書けばいいかわからなくなる。

 本当に大切なのは、その前の①と②だ。

「主人公のどこに驚いたのか」
「自分ならどうしたか」
「一番印象に残った場面はどこだったのか」

 そんなことをまず頭の中で考え、短い言葉で書き出してみる。

 すると、バラバラだった言葉のブロックが少しずつ組み上がり、自然と文章になっていく。

 読書感想文とは、最初からきれいな文章を書く宿題ではない。

 考えたことを、言葉のブロックで少しずつ組み立てていく作業なのだ。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)