小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「夏休みに子どもにさせると良いこと」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「夏休み」に子どもにさせるべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

迫り来る「夏休み」、どう備える?

 夏休みになると、「子どもに何をさせればいいんだろう」と悩む人も多いのではないだろうか。

 ドリル、読書、自由研究、体験学習……。

 どれも大切だが、子どもの頃だからこそやっておくと、大人になってからも一生役立つ習慣がある。

幼少期のクセの話

 突然だが、私は小学生の頃、本を読んでいて分からない言葉が出てきても、そのまま飛ばして読んでいた。

 意味を調べるのは面倒だし、「なんとなく」で読めてしまうからだ。

 しかし、大人になって編集者になってから気づいた。

 語彙力がある人ほど、「知らない言葉」をそのままにしていない。

夏休みに子どもにさせるべきこと・ベスト1

『小学生でもできる言語化』には、こんな方法が紹介されている。

日本語を覚えるための単語帳をつくるというものです。
やり方はシンプルで、生活していて知らない言葉と出合ったときにノートやメモ帳やカードなどに書いておき、何度も見返して覚えるだけです。(中略)
この日本語の単語帳は、ぼく自身、プロの作家を目指していた大学生のときに手のひらサイズのメモ帳を使ってつくっていました。
いろいろな言葉を吸収するためにやってよかったなと思っています。

――『小学生でもできる言語化』

 夏休みは、学校の授業がないぶん、自分の興味に時間を使える貴重な期間だ。

 本を読んでいて、知らない言葉を見つけたら書く。

 テレビや映画で気になった言葉を書き留める。

 大人との会話で初めて聞いた表現をメモする。

 語彙力は、一日で伸びるものではない。

 しかし、「知らない言葉を集める」という小さな習慣は、何年後かに大きな差となって表れる。

 だからこそ、地味かもしれないが、「日本語の単語帳」を作ることは、着実に子どもの語彙力を積み上げる。

(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)