小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「頭のいい人が使わない言葉」について、ライターの柴田賢三氏にご寄稿いただいた。(企画/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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「便利な言葉」の話
「かわいい」という言葉に、無限の可能性を感じるのは私だけでしょうか。
犬や猫などの動物、人間の赤ちゃんなどを見て、「かわいい」と言うのが普通ですが、これと、女性のアイドルなどを見て使う「かわいい」は少し意味が違うように感じます。
さらに、後者を男性が使うと下心まで見え隠れしてきます。
女性の見た目に対して使う場合、本来は「幼児性」を伴うニュアンスでしたが、いつしか“大人かわいい”メイクやコーデといった表現も使われるようになり、どんどん進化していきます。
なんでもかんでも「かわいい」と言う人たち
一時は、若い女性たちが何かを表現するときに「かわいい」を乱用。
少しグロテスクなものを見ても「かわいい」と言っていた時代もありました。
大人の社会では、こんな使われ方もしています。
「柴田さんって、ちょっとかわいいとこあるよね。」
もちろん、見た目のことではありません。少し感覚がズレている人や、いわゆる“困ったちゃん”タイプの人に使う陰口です。
頭のいい人は、「大きい言葉」を乱用しない
『小学生でもできる言語化』という本では、著者で作家の田丸雅智氏が「うまく言語化できない人」を4つのタイプに分類した上で対処法を示してくれていますが、その中にこんな一例があります。
――『小学生でもできる言語化』より
たしかに、これらもあらゆる意味で瞬発的に表現できる便利な言葉ですが、多用するとそれこそ「ヤバい」ヤツと思われかねません。
一方、「かわいい」はポジティブな意味合いが多く、おっさん以外は多用しても問題はなさそうです。
しかも、新しい物事を既存の言葉を転用して表現することが得意な若い女性たちがよく使っている言葉ですから、今後も無限の可能性を感じるのです。
ただ、当の本人(言葉)は、こう思っているかもしれません。
「かわいいだけじゃだめですか?」
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』をもとに作成しました。)








