1カ月前、実業家のイーロン・マスク氏は自身が率いる米宇宙開発企業スペースXの歴史的な新規株式公開(IPO)を経て、世界初の「トリリオネア(保有資産1兆ドル超の大富豪)」となった。だが、スペースXと電気自動車(EV)大手テスラの将来を賭けたマスク氏の前例のない野心的な取り組みの代償が浮上する中、投資家の間では同氏に対する不満が募りつつある。23日の米株式市場でテスラの株価は前日比14.5%急落し、時価総額は2150億ドル(約35兆2000億円)吹き飛んだ。前日発表した4-6月期(第2四半期)決算が会社目標を下回り、純現金収支(フリーキャッシュフロー)が2年ぶりにマイナスに転じたことが材料視された。IT大手による人工知能(AI)への過剰投資を巡る懸念が広がり、幅広い銘柄が売られる中でテスラ株も売りが膨らんだ。
熱狂に暗雲、マスク帝国が直面する現実
テスラとスペースXの株価は大きく落ち込んでいる
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