市場の不安定さに加え、人工知能(AI)の安全性に対する懸念が表面化したことで投資家の不安が高まり、この秋に相次ぐと予想されていた大型の新規株式公開(IPO)の動きには混乱が生じている。「スマートリング」を製造するオーラは29日、「IPO市場の不透明感」を理由に新規上場を延期すると発表し、こうした動きの最新の事例となった。米サンフランシスコを本拠とするオーラは約156億ドル(約2兆4400億円)の企業評価額での上場で最大22億ドルの調達を目指していたが、事情に詳しい複数の関係者によると、投資家らがこの評価額を高すぎると見なしたことが明らかになったため計画を変更した。投資家は、消費者が物価上昇や利上げの影響を感じる中、同社の売上高の伸びが打撃を受けるのではないかと疑問を呈した。